このキャリアコラムでは、「スタートアップ／ベンチャー企業」への転職を考えている方に向けて、キャリアデザインの考え方やスタートアップ／ベンチャー企業のリアルな状況、転職成功者の実例、転職活動のノウハウ、転職市場のトピックなどをお伝えしていきます。
キャリアコラム第1回目の今回は【Career Wake】（以下、キャリアウェイク）を立ち上げた理由を説明させていただきます。
キャリアウェイクの特徴
トップページにも記載している通り、キャリアウェイクは以下の特徴を持つ転職サイトで、2017年4月にサービスを開始しました。
- スタートアップ専門
急成長中のスタートアップ／ベンチャー企業（原則として設立10年以内、社員数300人以下）の求人だけを掲載しています。 - 社長インタビュー掲載
すべての企業に社長インタビューを実施し、社長の価値観や創業の経緯、企業のビジョン・ミッションなどを語ってもらっています。 - タイプマッチング重視
独自のタイプ属性をもとにシステムで親和性を分析し、登録者に適した企業（社長）や求人をレコメンドします。
スタートアップ／ベンチャー企業の求人だけを取り扱う理由
まず、なぜキャリアウェイクでは「スタートアップ／ベンチャー企業」の求人だけを取り扱うのか、という理由を説明させていただきます。ひとつはもっと多くの人材が「スタートアップ／ベンチャー企業」で働くような社会にならないと、日本経済は破綻するという危機感です。
いまだに日本では「大企業」へ就職すれば、安定した人生を手に入れられるという考え方が根強く残っているように感じます。古くは山一證券、北海道拓殖銀行、三洋電機など、さらにはシャープ、そして最近では東芝など大手企業の崩壊は日常茶飯事になっており、「リストラ」という言葉も一般用語になっているのにも関わらず、です。「企業寿命30年」という説がある通り、やはり世の中に存在する企業は栄枯盛衰であり、ある程度の新陳代謝（廃業と起業）が行われるべきだと思います。
しかし日本においては戦後の高度成長期がひとつの大きな成功体験となり、その頃に活躍されていた方々の価値観が、いまだに色濃く世の中にはびこっているように感じます。もちろん多くの日本の大企業は今でも素晴らしい事業を展開していますし、これからも日本経済を牽引するでしょう。それでもさすがにこの時代、もう少し「大手企業に就職しても一生安泰ではない」、「スタートアップ／ベンチャー企業に就職するのも一つの選択肢」という考え方が出てきても良いのではないでしょうか。
インターネット黎明期の1990年代後半には楽天、DeNA、サイバーエージェントなどのIT企業が誕生し、今では日本経済を牽引するほどの存在になったのは記憶に新しいところです。ただ、以前は世の中に多くの新しい価値を提供していたのに、最近は「安定志向」な社員が増えたのか、ダイナミックな新規事業を打ち出せなくなっているように感じます。もしかしたらこれらの会社は既に大企業の仲間入りをしているのかもしれません。
日本経済の復興のために
モノづくりの力が事業の根幹になりえた時代＝ハードの時代は、トヨタ、ホンダ、ソニー、パナソニックなど多くの日本企業が世界で戦えていましたが、ITやシステムなどが事業の根幹になっている現在＝ソフトの時代においてはGoogleやApple、Amazon、Facebookなどアメリカの企業ばかりが世界を席巻しています。もっと世界で戦える日本企業が出てこないと日本経済が衰退してしまうという危機感とともに、「日本人だって、もっと世界で戦えるはず！」という個人的な想いもあります。
以上のような課題感からキャリアウェイクでは求人を掲載する企業に「設立10年以内」、「社員数300人以下」という制限を設け、これからの日本経済を牽引し、世界で戦える存在になりえるであろうスタートアップ／ベンチャー企業だけを取り扱っています。（もちろん設立年度、従業員数だけで企業の成長性を図れるわけではないので、それ以外に事業内容や売上、VCからの出資額、社長の経歴、社員の評判、スタートアップ／ベンチャー界隈での評判なども加味し、取り扱う企業を選定させていただいております。）
今回はキャリアウェイクを立ち上げた経緯と、「スタートアップ／ベンチャー企業」の求人だけを取り扱う理由を説明させていただきました。もうひとつ転職者の立場で考えた時にも、「スタートアップ／ベンチャー企業」の求人だけを取り扱う転職サイトの必要性がありますので、そちらは次回のキャリアコラムで説明させていただきます。
Attack株式会社
代表取締役 村上篤志
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