このキャリアコラムでは、「スタートアップ/ベンチャー企業」への転職を考えている方に向けて、キャリアデザインの考え方やスタートアップ/ベンチャー企業のリアルな状況、転職成功者の実例、転職活動のノウハウ、転職市場のトピックなどをお伝えしていきます。
キャリアコラム第2回目の今回は転職者の立場で【Career Wake】(以下、キャリアウェイク)が「スタートアップ/ベンチャー企業」の求人だけを取り扱う理由について説明させていただきます。
スタートアップ/ベンチャー企業で働くメリット/デメリット
まず一般的に言われている「大手企業」に比べて、「スタートアップ/ベンチャー企業」で働くメリット/デメリットを列挙させていただきます。
メリット
- 自分の活躍が会社の成長につながり、存在感や効力感を感じられる
- 仕事における自由度が高く、裁量権の大きな仕事に携われる
- 活躍次第で大手企業よりも早く責任あるポジションに就ける
- 従業員同士の関係性が深く、組織としての一体感を感じられる
- 慣例やしがらみが少なく、純粋に価値発揮に集中できる
…など
デメリット
- 実績評価の会社が多く、年功序列での昇進昇格がない
- 一般的に社名が知られていないので、親や家族に心配される
- 大手企業から転職した場合、一時的に年収が下がることもある
- 会社が存続するかどうかは事業の成否が大きく変わる
- 社内環境(人員や組織構成、人事制度、施設等々)の変化が激しい
…など
以前は大手企業と比較すると「ハードワークで勤務時間が長い」、「福利厚生が充実していない」、「経営が不安定」などのデメリットもありました。しかし最近は大手企業よりも柔軟な働き方が可能だったり、優秀な人材を引き付けるために福利厚生を充実させたり、ベンチャーキャピタルからの出資や金融機関からの融資が活発なため、資金力が豊富だったりするスタートアップ/ベンチャー企業が増え、このようなデメリットは少なくなっています。
自分のキャリア形成を「会社に委ねる」か「自分で切り拓く」か
以上のように「スタートアップ/ベンチャー企業」で働くメリット/デメリットは様々ありますが、最終的には自分自身のキャリア形成を「会社に委ねるか」(大手企業)、それとも「自分自身で切り拓くか」(スタートアップ/ベンチャー企業)という点が最大の違いかと思います。業界や業種、職種に限らず、企業規模が大きくなればなるほど、一人一人が担当する業務は細分化されるため、経験が偏りがちです。また自分の希望とは異なる人事ローテーションも多くなりがちなので、自分自身のキャリア形成は会社次第となります。
右肩上がりの高度成長期であれば自分自身のキャリア形成を会社に委ねても良かったかと思いますが、前回のキャリアコラムで触れたように、現代では日本を代表する大手企業でも一寸先は闇の時代で、どうなるかわかりません。一方でスタートアップ/ベンチャー企業においては、環境が未整備なこともありますが、その分、仕事の自由度が高く、裁量権も大きく、短期間で要職に就くことも可能です。自分自身の頑張り次第で様々な業務を経験でき、個の力を高め、自分自身でキャリアを切り拓いていくことができます。
スタートアップ/ベンチャー企業で働いた方がリスクヘッジになる時代
この業界で働いていれば安心、この会社に在籍していれば安泰という時代は過ぎ去りました。急に海外企業の傘下になったり、同業と合併したり、異業種の会社にM&Aされたり、いつ何が起こるかわからない時代です。このような経営環境の変化によるリストラも日常茶飯事で起こっています。先行きが不透明な現代においては、むしろ大手企業に入って自分自身のキャリア形成を会社に委ねることの方がリスクが高く、スタートアップ/ベンチャー企業で働き、個の力を高めておくことの方が、長期的なキャリア形成にとってはリスクヘッジになりつつあります。
以上のような理由から、キャリアウェイクでは大手企業で働くより、スタートアップ/ベンチャー企業で働くことの方が、転職者にとって長期的な幸せにつながると考え、掲載する企業をスタートアップ/ベンチャー企業に絞っています。
今回はキャリアウェイクが「スタートアップ/ベンチャー企業」の求人だけを取り扱う理由を、転職者の立場で説明させていただきました。次回は「スタートアップ/ベンチャー企業」自身にとって、キャリアウェイクのような「スタートアップ/ベンチャー企業」だけを取り扱う転職サイトが必要である理由について書かせていただきます。
Attack株式会社
代表取締役 村上篤志
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